2年半の熟成で、端麗な色合いとシャープな味わいが特徴です。より一層、お料理にも使いやすくなりました。大変貴重な記念すべき初搾りをご堪能ください。
日本の醤油生産量のうち、本桶仕込みの醤油は1%以下といいます。ヤマロク醤油では、天然醸造の木桶仕込み醤油の醸造元として、本物の醤油造りを目指してたゆまぬ努力を積み重ねています。
ヤマロク醤油はもろみ屋から始まり、昭和24年から醤油屋へ。小豆島の塩作りをルーツに、塩の二次加工として醤油づくりが本格化していきます。一つ一つが手作りの大きな大杉樽(約6,000リットル)、高さにして2mもの樽が40も並んでいます。国内に3,000~4,000樽ほどしか残っていない大杉樽のうち、小豆島には1000本以上の樽が残っており、狭い地域にこれだけ醤油蔵が密集している地域はありません。
ヤマロク醤油のもろみ蔵は100年以上前(明治初期)に建てられた蔵で、国の登録有形文化財(第37-0182~0184)に指定されています。実は樽の歴史以上に、梁や土壁、土間の中には百種類という酵母菌や乳酸菌たちが暮らしているのです。つまり蔵は昔からずっとここで暮らしている菌たちの家。生きてる蔵とも言えるので、蔵の建て替えがききません。美味しい醤油をつくるには、菌たちとともに少しずつ手を加えていくことが大切です。
ヤマロク醤油の取り組みは、お客様に「あるものをそのまま見せる」という方針を打ち出し、醤油づくりで大切にしているもの、作り方や製造工程も含めてぜんぶお客様に見てもらうことに重きをおいています。目で確かめ、味や香りを確かめ、その上で気に入っていもらえれば商品を使ってもらう。そんな、嘘偽りのないコミュニケーションがヤマロク醤油のブランドを強固にしています。
「代々受け継いできた島の伝統や先代たちの努力や苦労を、自分の代で終わらせるわけにいかない。」という気持ちが、ヤマロク醤油の新しい桶造りを後押ししました。何より、100年先を見据えたものづくりを心がけるため、子や孫の代にも日本の醤油、小豆島の醤油文化を残し続けるために新しい挑戦が始まりました。
2012年1月
ヤマロク醤油の木桶職人復活プロジェクト始まりました。蔵元自らが桶屋で修業し、初めて小豆島で組み上げた新桶です。
2014年1月27日
仕込みをし天然の蔵付き酵母たちに醸されること「2年6ヶ月」蔵元が木桶から製作し、その新桶で醸した最初の濃口醤油です。
彼らのプライドが書かれた、新桶初搾り2016
今回で、新桶初搾りは、一旦お休みする方向です。
まず味わうことのできない新桶の醤油。今ある間に、新桶初搾りを愉しんでいただければ、幸いです。
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